トピックス~麻しんとは、風しんとは~

2019年04月08日

【感染症 ひとくち情報 麻しんに注意しましょう!】

1 麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスの感染によって起こる感染症です。
ウイルス感染後、約 10 日~12 日(最大 21 日)の潜伏期の後、発熱・咳・鼻水など風邪のような症状を発症し、2~3 日後には 39 度以上の高熱と発疹が出現します。
麻しんは治療法が無く、対症療法が中心となります。脳炎や肺炎等の重篤な合併症を引き起こす場合もあり注意が必要です。

2 発生状況
都内では 1 週から 9 週までの報告数が過去 4 年の年間報告数と同程度となり、13 週現在、ほぼ毎週報告がされています。

3 予防について
麻しんは感染力がきわめて強く空気感染し、1 人の発病者から多くの人に感染します。
有効な予防方法はワクチン接種をして免疫を予め獲得しておくことです。

4.ワクチン接種について
・定期予防接種
原則的に麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を1期 2 期の期間において2回接種。

・定期外予防接種
任意接種として麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)、麻しんワクチンの接種が可能

・定期予防接種対象者 定期外予防接種対象者
1期:1歳以上2歳未満
2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間

・定期外予防接種対象者
定期予防接種の期間にない人で麻しん罹患歴、ワクチン接種歴が 1 回も無い人
※ 定期接種対象年齢以外の方で接種を希望される方はかかりつけ医とご相談ください。

5.麻しんが疑われた場合
麻しんが疑われる症状(発熱や咳、鼻水、目の充血、発しん等)がある場合はマスクをつけ、登園・登校、出社等を控え、事前に医療機関に電話連絡した上で早めに受診してください。
また、渡航歴や麻しん患者との接触がある場合にはそのことを医療機関に伝えてください。



【感染症 ひとくち情報 風しんに注意しましょう!】

1 風しんとは
風しんは、風しんウイルスの感染によって起こる感染症です。
免疫を持たない人は、ウイルス感染後 2 週間から 3 週間の潜伏期間の後発病し、発疹、発熱、リンパ節の腫れがみられます。
また、妊娠初期に感染すると胎児感染をおこし、赤ちゃんが白内障や難聴、先天性心疾患を特徴とする先天性風しん症候群を発症する可能性が高くなります。
治療は対症療法が中心になります。

2 発生状況
2019 年 1 週から 13 週(3 月 31 日まで)に都内では 341 件の報告がありました。
現在、週に 20 件から 30 件台の報告数で推移しており、引き続き注意が必要です。

3 予防について
風しんウイルスは飛沫・接触感染をおこします。予防にはワクチンが有効です。
風しん罹患歴がない、またはワクチン接種歴が 1 回も無い人、抗体検査で免疫がない人はワクチンの接種を検討してください。
※以下の方は、検討を特にお願いします。
① 30歳代から50歳代の男性(抗体価が低い方が2割程度存在しているとされています)
② 妊婦の夫、子供及びその同居家族 ③ 妊娠を予定又は希望する女性

4.ワクチン接種について
・定期予防接種
原則的に麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を1期 2 期の期間において2回接種。

・定期外予防接種
任意接種として麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)、風しんワクチンの接種が可能。

・定期予防接種対象者 定期外予防接種対象者
1期:1歳以上2歳未満
2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間

・定期外予防接種対象者
定期予防接種の期間にない人で風しん罹患歴がない、またはワクチン接種歴が 1 回も無い人、抗体検査で免疫がない人
※ MR ワクチン風しんワクチンは妊娠中の方は接種できません。また、接種後 2 カ月程度は妊娠を避けるなどの注意が必要です。
上記対象者以外の方で接種を希望される方はかかりつけ医とご相談ください。

5.医療機関受診の際には
発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が出て、風しんが疑われる場合は、事前に医療機関にそのことを電話連絡してから受診してください。


【東京都感染症情報センターより参照】
(平成31年4月5日更新)

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