トピックス~風しん、感染性胃腸炎~

2018年11月02日

感染症 ひとくち情報 風しんに注意しましょう!

1.風しんとは
風しんは、風しんウイルスの感染によって起こる感染症です。
免疫を持たない人は、ウイルス感染後 2 週間から 3 週間の潜伏期間の後発病し、発疹、発熱、リンパ節の腫れがみられます。
また、妊娠初期に感染すると胎児感染をおこし、赤ちゃんが白内障や難聴、先天性心疾患を特徴とする先天性風しん症候群を発症する可能性が高くなります。
治療は対症療法が中心になります。

2.発生状況
2018 年 10 月 21 日までに 510 件の届出がありました。
年齢階級別性別では 20 歳代から 50 歳代で予防接種歴無又は不明の男性からの報告が増加しています。

3.予防について
風しんウイルスは飛沫・接触感染をおこします。予防にはワクチンが有効です。
風しん罹患歴がない、またはワクチン接種歴が 1 回も無い人、抗体検査で免疫がない人はワクチンの接種を検討してください。
※ 以下の方は、検討を特にお願いします。
① 30歳代から50歳代の男性(抗体価が低い方が2割程度存在しているとされています)
② 妊婦の夫、子供及びその同居家族
③ 妊娠を予定又は希望する女性

4.ワクチン接種について
・定期予防接種
原則的に麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を1期 2 期の期間において2回接種。

・定期外予防接種
任意接種として麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)、風しんワクチンの接種が可能。

・定期予防接種対象者 定期外予防接種対象者
1期:1歳以上2歳未満
2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間

・定期外予防接種対象者
定期予防接種の期間にない人で風しん罹患歴がない、またはワクチン接種歴が 1 回も無い人、抗体検査で免疫がない人
※ MR ワクチン風しんワクチンは妊娠中の方は接種できません。
また、接種後 2 カ月程度は妊娠を避けるなどの注意が必要です。
上記対象者以外の方で接種を希望される方はかかりつけ医とご相談ください。

5.医療機関受診の際には
発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が出て、風しんが疑われる場合は、事前に医療機関にそのことを電話連絡してから受診してください。

【感染性胃腸炎】
感染性胃腸炎(ノロウイルス等)にご注意ください

1 感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには「ノロウイルス」「サポウイルス」「ロタウイルス」「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛、下痢、おう吐、発熱です。

2 季節的に流行します
感染性胃腸炎は、例年、11 月から増加し、12 月頃をピークとして2月頃まで多発します。
感染性胃腸炎の原因として最も多いものがノロウイルスです。
カキなどの二枚貝がノロウイルスを取り込んで蓄積し、これを生あるいは加熱不十分なまま食べて感染するほか、ノロウイルスに感染した調理従事者が汚染源と考えられる食中毒が多数確認されています。
また、食品以外の感染経路による大規模な集団感染も発生することがあります。

3 予防のポイント
どのウイルスであっても予防のポイントは変わりません。

• こまめな手洗いを習慣づけましょう。
特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

• おう吐物やふん便を処理する時は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で処理しましょう。処理をした後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう(施設では処理用具のセットを予め準備しておきましょう)。

• ノロウイルスはカキなどの二枚貝に潜んでいることがあります。調理する際は、中心部まで十分に加熱しましょう(中心温度85~90℃で少なくとも90秒間の加熱が必要です)。

*都内のノロウイルスの検出状況や、今年の流行状況をお知りになりたい場合は、東京都感染症情報センターの「感染性胃腸炎」のページをご参照ください。

【東京都感染症情報センターより参照】
(平成30年11月1日更新)

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