トピックス~伝染性紅斑~

2018年11月22日

感染症 ひとくち情報 伝染性紅斑の報告件数が流行しています!


1.伝染性紅斑とは
ヒトパルボウイルスB19を原因とする感染症です。
症状は、 両頬に紅い発疹が出現し、続いて体や手・足に網目状の発疹が現れ、 1週間程度で消失します。
発疹が淡く、他の疾患との区別が難しい 場合もあります。
発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみら れることが多く、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じること流産が生じることがあります。治療は対症療法になります。

2.流行状況
伝染性紅斑は年によって発生に差がみられる疾患ですが、今年の13 週(3 月 26 日 ~4 月 1 日)より定点あたりの数値が全国平均を上回るようになり、第 46 週(11 月 12 日~11 月 18 日)現在においても全国平均を大きく上回る状況が続いています。

3.予防のポイント
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに触れることによって感染(飛沫・接触感染)する 感染症なので、一般的な予防対策(手洗い、咳エチケット等)を心がけることが大切です。
小児に多い病気なので、地域流行の際には、子供に接する職業の方は特に注意が必要 です。
また、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、周囲で患者発生がみられた場合、感冒様症状の方との接触をできる限り避ける、保育園の送り迎えを控える等、十分 注意してください。

【東京都感染症情報センターより参照】
(平成30年11月22日更新)

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